初症例

症例1 左の首の痛み

患者

女性 90代

来院(往診)

2017年 1月

症状と来院理由

若い頃に首の手術をしている。今痛みがいつ頃になったのか本人も覚えていない、左に首を回すと激しい痛みと音が出る。病院ではレントゲンを撮ってもらったら骨が歪んでいると言われた。患者は高齢のため特に何も出来ず、湿布と痛み止めを出されている。最近では激しい痛みに加え後頭部まで冷たい痛みが走る様になってきた。

この患者は以前から往診させていただいており、その都度治療をしていたがなかなか改善がみられなかった。この度は新たな治療を試みた。


治療の経過と結果

首の動きは股関節と密接な関係があると考え、股関節を緩めて首を調整する活法をし、首を箱灸で温め、座位で背中の緊張している部分に鍼をし、首を左に回してもらうと痛みはあるが動くようになったのを確認して終了。

同様の治療を十数回、痛みは多少残るものの激しい痛み、音はなく、冷たい感じもなくなり、楽に過ごせている。継続して治療中、

主に使用したツボ・活法

勾玉、T4(3)L、T6(2)L

考察

以前の治療ではどうしての首にばかり目がいき、局所的な治療になっていた。患者は高齢のためあまり動く事ができず、股間節も硬くなっており、首にも影響が出ていたではないのか、股関節と首との連動を改善し、背中の緊張を緩める事で完治こそ難しくとも痛みの軽減に繋がったのではないかと考えられる。

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鍼之輔のぼちぼち日記(岡山市南区しらお鍼灸院)

岡山市南区で鍼灸院を開業しておりますm(__)m 整動鍼、活法にハマってます。ぼちぼち更新していきます。