今回西日本豪雨の鍼灸ボランティアに参加させて頂いて感じた事をまとめました!
鍼灸について
・鍼灸の需要はあまりないが、マッサージの需要はかなりあるように思えた。今回は利用者さんの希望通りに施術をさせて頂いた。 その後、活動されている先生の報告では、鍼灸のリピーターも増えているそうです。お灸に関しては諸事情(火を使えない、煙の問題等)使えない。お灸もすごくいいのですが仕方ない
・ 今回施術させてもらって多かった症状は首•肩こり、腰痛、むくみ、足のだるさ等でした。僕のやり方では今回活法をよく使いました。綱引、突き引き、霊ふり等を使い対応し導引術ははあまり使用しませんでした。鍼では整動鍼で首のアプローチし、喜んでもらえました。基本的にはオーバードーゼにならないようにドーゼは少なく、気持ちのよい施術を心がけ、施術をさせて頂いた方には「また来てな」「気持ちよかったわ」「身体が楽になったわ」など感想を頂きました。少しでも楽に過ごす事ができたら嬉しいです。やはり鍼には抵抗があるが、受けてみれば良さをわかってくれました。
・昼間の避難所の年齢層は高齢者が多く、若い方は家の片付けに行ってほとんどいませんでした。若い方のニーズは夕方以降に多いそうです。今回施術させて頂いた方は40代~80代の方でした。女性、男性の割合は半々という感じでした。
避難所の生活について
・避難所は案外涼しい、何もしなければ汗はかかないほど、でもやはりプライバシー等はあまりないように思えた。カーテンがあるところはまだ良いがほとんどが段ボールのパーティションだったので立ったら見えてしまう。女性は大変だなと実感した。 高齢者の方はよく見かけましたが、小さなお子さんはあまり見かけず・・・・。僕にも1歳8ヶ月の息子がいますが、避難所の環境で生活するのはかなり厳しいと感じました。5歳ぐらいのお子さんは元気いっぱいに駆け回っていました。
・ 食事は朝、昼はパン、おにぎり、カップラーメン等が支給されていて、晩にはお弁当が支給されてる様子でした。熱中症対策に経口補水液を置いていて、お菓子等もありました。
・衣服等も今は支給が整っており、洗濯もできている様子でした。
・ 段ボールベッドはかなり使える、普段使ってもいいぐらいです。動作においては高齢者の特に立ち上がりが楽で、地べたに寝ていたときは大変だったようです。
・今は水道も復旧して普通にトイレが使えるが仮設トイレは大変…狭い、暑い、臭い…それでもトイレがあるだけでもよかったとの事。実際僕もトイレをお借りしましたが…かなり狭かったです…洋式で座ると目と鼻の先には壁がある感じでした。元気が吸い取られます(笑)一方、元気になれるトイレは仮設トイレより、キレイでかなり広く元気になれます!!トイレって大事だなと感じました。高齢者、身体の不自由な方にはやはり大変だと感じました。
・ 避難所によって人数がかなり違う今回お邪魔させて頂いた避難所は多いところは200人以上少ないところは10人未満。少ないところの方がのんびりできる感じはありましたが、今回僕たちのようにボランティアがなかなか回ってこない。多いところはプライバシーがあまりないが支給品等は優先的にきているみたいです。
・お風呂は決まった時間にバスに乗ってどこかで入っているみたい
ニュースでよく見る真備地域ではありませんでしたが、倉敷の一部もかなり水害の被害を受けている。
ちなみに美観地区は問題ないみたいなのでみなさん来て下さいm(__)m
今回特に印象に残った話
・水害にあい、2日間屋根の上で手を振って肩が痛くなった…
・下肢の装具が流れてしまい、歩く事が困難になった…
・新築の家を建って、水害の被害に遭われた…
・ご高齢の独り身でこれからの生活をどうしようか…
・避難所の生活は大変だけどみんな親切でありがたい
・ 避難所で初めて鍼、マッサージを受けてこれはいいものだと感じて頂いた
など色々なお話をお聞きしました。
これらは僕が避難所で感じた事です。実際は違う所もあるかもしれません。 今回初めて災害のボランティアに参加させて頂いて本当に勉強になりました。
連日ニュースなどでは見ていましたが、やはり百聞は一見に如かずで実際行ってみないと分からない事はたくさんあり、またニュースでは真備地域の事がよく目にしますが、その他にも被災されている方々がたくさんいます。被災された方が少しでも早く前と同じ暮らしがおくる事ができるように微力ながら支援をしていきたいと思います。 鍼灸師として思う事はもう少し鍼灸師会と柔整師会など色々な団体がボランティアに入っています。素晴らしい事だと思いますが、業界の垣根を取っ払いもう少し話し合い、お互いのカバーできないところをカバー出来たら被災者の方々の助けになれるのになと感じました。 一兵卒のたわごとですが・・・
今回一緒にチームを組んだ赤澤さんと竹井さんです。
お二人はまだ20代でもう何回もボランティアに参加されています。素晴らしい方々です。
僕がお二人の年齢の時にボランティアに参加出来たかどうかわかりません。
専門卒業し、21で鍼灸師になり、周りにいつも若いねぇ~と言われてきた僕ですが…年下の方が増えて来て自分も年を取ったなぁ~としみじみ感じました(笑)
災害のボランティアは単発での支援ももちろん大事ですが、本当に被災地の方々が元の生活に戻れるまで継続しての支援が大事だと感じました。僕のこれからもできるだけの支援をしていきたいと思います。
今度は普通のボランティアにも参加してみたいです!
少しボランティアの件とは違いますが、今回たくさんの鍼灸師の先生方にお会いしました。
(僕の人脈はものすごくか細いです笑)
鍼灸には多種多様な施術方法があります。トリガーポイント、経絡治療、西洋医学的な局所治療、僕が行っている整動鍼など、他にも名前を挙げたらキリがありません。意外かと思われるかもしれませんが、鍼灸のスタンダードはありません。
どれが良くてどれが悪いという訳ではありませんが受けられる方は少し混乱するだろうなと思いました。施術方法が変わればやり方はまるで違います。
治療院に来る患者さんの場合はある程度分かっていると思いますが、今回のように日替わりで施術者が変わってしまうと…
多種多様な方法は鍼灸のいい所でもありますが、受ける側を少し悩ませる時もあるのでは…これも鍼灸の受療率の低下を招いている要因の一つではと感じました。
患者さんからしたら
ここはこういう治療、あそこはこういう治療…どう違うの?どっちがいいの?ってなりますよね
なんと鍼灸の受療率は5%前後です_(:3 」∠)_
僕自身鍼の効果に感動して鍼灸師を目指しました。ですが、ほとんど方が鍼灸を受けた事がありません…鍼って注射針を連想される方がほとんどではないかなっと(;^_^A アセアセ・・・
実際の鍼の太さは紙の毛より細いか同じぐらいです。
鍼はいいよ~、痛くないよ~などと宣伝しても正直あまり受療率は上がりません。もちろん普及活動も大切です。最近は治療より美容関係の鍼の記事が多く見ます。女性はやはり美容には目がないのでしょう!これも大切でまず鍼灸を知ってもらうために!
僕も東京に行ったときに美容で有名な鍼灸院にお邪魔し、施術を受けました。感想は僕の鍼灸院では到底できない事を体験してとても勉強になり、良かったです。ちなみに僕は美容鍼はできません_(._.)_
僕が行う整動鍼では、北海道で鍼が人に及ぼす影響を脳磁場を使って研究をしています。僕も北海道の研究をいつか見学に行きたいです。
もっと鍼灸を明確にできれば…受療率も上がるのでは…と思う今日この頃です。
鍼之輔のぼちぼち日記(岡山市南区しらお鍼灸院)
岡山市南区で鍼灸院を開業しておりますm(__)m 整動鍼、活法にハマってます。ぼちぼち更新していきます。
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